世界大百科事典(旧版)内のディーナール銀貨の言及
【ディルハム】より
…その後12世紀後半から13世紀になると,中央アジア方面からの銀の供給量が再び増え始め,そのうえヨーロッパからもかなりの量が流入するようになり,再びディルハム銀貨は主要な通貨となった。イル・ハーン国も銀貨を主要通貨としたが,それはディルハムの4倍以上の重さのもので,ディーナール銀貨と呼ばれた。シリア,エジプトでは,14世紀末にはほとんど銀貨はつくられなくなり,つくられてもきわめて質の悪いもので,まもなく銅貨に取って代わられた。…
※「ディーナール銀貨」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」