世界大百科事典(旧版)内のディール・アルバフリーの言及
【エジプト美術】より
…また墓の前面に葬祭神殿,廊下,〈流域神殿〉を備えた古王国時代の王墓の形式を再現しようとするものもある。テーベの州侯であった第11王朝初期の王の墓もこのような岩窟墓であったが,同王朝のメンチュヘテプ2世はディール・アルバフリーDīr al‐Baḥrīに,高い基壇の上に柱廊に取り囲まれた小ピラミッドと,その奥にある列柱中庭と,半ば岩山に掘りこまれた葬祭神殿から成る画期的な神殿を建てた。都をメンフィス近郊に移した第12王朝の諸王は再びピラミッドを建てた。…
※「ディール・アルバフリー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」