世界大百科事典(旧版)内のデ・ウェッテ,W.M.L.の言及
【オットー】より
…宗教の本質と真理を学問的に把握することを課題とし,人間の内的直感や予感を方法としてその解明に向かっていった。ルター,カント,シュライエルマハー,フリースJ.F.Fries,デ・ウェッテW.M.L.De Wetteの影響を受け,主著《聖なるもの》(1917)などで宗教を他の事物から説明せず,それ独自の事態として理解し,そこに〈聖なるもの〉〈ヌミノーゼNuminose的なもの〉の存在を認めた。聖なるものの言い尽くしがたさや神的なものの非合理的,神秘的側面を明らかにした点にその特徴がある。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」