デ・マルティーノ,E.(読み)でまるてぃーの

世界大百科事典(旧版)内のデ・マルティーノ,E.の言及

【メッツォジョルノ】より

…レービは南イタリアの農民の間に根を下ろしている呪術的性格の濃い慣行と信仰に最初とまどいながらも,それを遅れの問題としてでなく,日常生活の営みと結びついた固有の文化要素としてとらえ直し,それまでの南部論に欠けていた南部社会の内側からの記録を提出した。民俗文化や民衆の生活観を明らかにする作業は,第2次大戦後に民族学者デ・マルティーノErnesto De Martinoによって深められた。彼は死者葬送の際の泣き女による慟哭儀礼,民衆の間に伝わる通俗的呪術儀礼,それにタランチュラという毒グモにかまれて生じるけいれんを表す激しい舞踏で悪霊払いをするタランティズム儀礼などを取り上げながら,イタリア南部における民衆文化と上層文化の関係のありように検討を加えた。…

※「デ・マルティーノ,E.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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