世界大百科事典(旧版)内のデュコー・ドゥ・オーロン,L.の言及
【カラー写真】より
…加色法カラー写真は3色分解の過程が複雑であり,この解決のため3色分解が同時に行えるワンショットカメラなども開発されたが,投影が不便であったり再現色彩像の画質に不満があったりして,現在ではほとんど用いられていない。 減色法カラー写真は,フランスのデュコー・ドゥ・オーロンLouis Ducos du Hauron(1837‐1920)が減法混色の実験に基づき提案し特許を得た方式(1869)で,減法混色の三原色であるシアン,マゼンタ,イェローの色素を適当な割合で混合することにより被写体の色彩像を再現するものである。前述のように,減法混色の三原色は加法混色の三原色の補色であり,シアン色素は白色光中の赤色成分,マゼンタ色素は緑色成分,イェロー色素は青色成分を吸収し,その吸収量の多少によりさまざまな色を再現する。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」