世界大百科事典(旧版)内のデュジャルダン,E.の言及
【意識の流れ】より
…なぜなら前者は行動の動機としての心理に興味を向けるのに対し,後者は人間の内的世界それ自体の,一見不可解な〈流れ〉を追い続けるからである。1887年にフランスの作家エドワール・デュジャルダンが《月桂樹は切られた》でこの方向を模索しているが,それが完成されるのは1920年代のイギリス小説においてである。ジェームズ・ジョイスの大作《ユリシーズ》(1922)は,ダブリン市内を徘徊する中年のユダヤ人レオポルド・ブルームの1日を追って,彼の心に浮かぶ〈よしなし事〉を書きつづる。…
※「デュジャルダン,E.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」