デ・ロベルト,F.(読み)でろべると

世界大百科事典(旧版)内のデ・ロベルト,F.の言及

【シチリア[島]】より

…シチリア島の日常会話語を母体とするベルガの詩的散文は,長・短編小説群となって結実し,同じくカターニア市出身の評論家L.カプアーナによって〈ベリズモ(真実主義)〉と規定され,イタリア各地とくに南部諸地域に,リアリズム文学を勃興させ,地方主義文学と呼ばれるにいたった。デ・ロベルトFederico De Reberto(1861‐1926)やL.ピランデロの長・短編小説も,また遅れて長編《山猫》一作を書き残したランペドゥーサGiuseppe Tomasi Di Lampedusa(1896‐1957)も,〈ベリズモ〉の周縁に位置している。 20世紀前半のイタリア文学は,一気に近代化をはかろうとして,〈未来派〉や〈魔法のリアリズム〉などいわゆるモダニズムの運動が顕著で,これらの文学運動はファシズムに同化していった。…

【ベリズモ】より

…これに応じて,おもに南イタリアの各地で下層社会に光を当てた作品が発表されるようになり,〈ベリズモ〉は〈地方主義〉に言い換えられてもいく。ナポリに生まれてシチリアを舞台に大作《ビーチェレ》(1894)を著したデ・ロベルトFederico De Roberto(1861‐1927),ナポリの貧民を描いた女流作家セラーオMatilde Serao(1856‐1927),サルデーニャ島出身でノーベル文学賞を受けた女流作家G.デレッダ,ナポリの方言作家S.ディ・ジャーコモら。また,〈ベリズモ〉の劇作家としては,ベルガのほかに,コッサPietro Cossa(1830‐81),G.ジャコーザ,プラーガMarco Praga(1862‐1929)らがいた。…

※「デ・ロベルト,F.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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