世界大百科事典(旧版)内のトウヒ属の言及
【トウヒ(唐檜)】より
…コケ類が乾くほど森林の林冠が大きく破れると苗が生育できないので,伐採跡や風害跡の更新をどう進めるかが問題となっている。 トウヒ属Piceaは,約40種が北半球の温帯から亜寒帯にかけて分布し,一部は高山帯に至る。各大陸の亜寒帯林を構成する主要樹種となり,林業上重要な位置を占めるものも少なくない。…
【マツ(松)】より
…マツ科は10属220種が北半球のおもに温帯に分布する(図)。長枝と短枝があり,前者に鱗片葉,後者に針葉をつけるマツ亜科(マツ属Pinus),長枝にも針葉がつくカラマツ亜科(カラマツ属Larix,イヌカラマツ属Pseudolarix,ヒマラヤスギ属Cedrus),および短枝のないモミ亜科(モミ属Abies,ツガ属Tsuga,トウヒ属Picea,トガサワラ属Pseudotsuga,ユサン属Keteleeria)の3亜科に分類される。中国四川省にあるカタヤ属Cathayaはトガサワラ属に似るが,短枝と長枝があり,所属を決めがたい。…
※「トウヒ属」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」