世界大百科事典(旧版)内のトゥルゲーネフ,I.S.の言及
【ツルゲーネフ】より
…ロシアの小説家。ロシア中部のオリョール県の地主貴族の家に生まれ,少年時代をスパスコエの領地で過ごした。父は没落した意志の弱い退役軍人,母は富裕な大地主で,農奴には暴君的であった。明敏で,観察力が鋭く,感受性の強い少年は,周囲の農奴たちの悲惨な生活に深く胸を傷つけられ,農奴解放を心に誓った。15歳でモスクワ大学に合格し,1834年ペテルブルグ大学に転じ,観念論哲学と当時の社会的関心を身につけ,特に文学と古典語を勉強した。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」