世界大百科事典(旧版)内のトキノケの言及
【疫病】より
…しかし,これらについても治療法や予防法(ワクチン接種)が確立されつつある。【藤森 一平】
[疫病と文明]
疫病は日本語では《古事記》や《日本書紀》には伇病,疫疾,疫気などと書かれ,エヤミ,エノヤマイ,トキノケなどと読み,鎌倉時代から江戸時代にかけては疫癘,時疫,ハヤリモノ,ハヤリヤマイなどと呼ばれていた。英語のエピデミックはギリシア語のエピデモスepidēmos(〈民衆の上に〉の意)から出た言葉である。…
【厄病神】より
…行疫神,疫病神,疱瘡神なども同種の神である。疫病(エヤミ,トキノケと称した)などの災厄は古くは神のたたりや不業の死をとげた者の怨霊や御霊(ごりよう)のたたりと観念され,厄病神も御霊の一つの発現様式とみられていた。古代の史書には,疫病が流行すると,疫神の祭りをしたり,改元,諸社奉幣,大赦,大祓などを行う記事がたびたびみられる。…
※「トキノケ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」