世界大百科事典(旧版)内のトマス,P.の言及
【アメリカ映画】より
…メジャーが統括していた製作,配給,興行の3部門から興行部門が分離され,各社は大きな経済的基盤を失い,それに伴って独立プロデューサーが台頭する契機を生み出す一方,やがて1950年代から60年代にかけてメジャー各社がコングロマリットに次々と吸収されていくことになる。 さらに,戦後の冷戦の激化とアメリカ社会の反動化を背景として,1947年,共和党議員パーネル・トマスを中心とする下院非米活動委員会が,ハリウッドの〈赤狩り〉に本格的に乗り出し,50年代半ばまで多数の映画人の間に深刻な分裂と動揺をもたらした。この期間にハリウッドから追放され,あるいはみずから去り,その後長い間アメリカでは自由な活動の場を与えられず,海外での活動を余儀なくされた映画人は多い。…
※「トマス,P.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」