トリコピチス(読み)とりこぴちす

最新 地学事典 「トリコピチス」の解説

トリコピチス

学◆Trichopitys

欧州の石炭系から産出する絶滅裸子植物の化石属。葉は10cmほどで,基部から二叉に裂けて8枚程度の細長い裂片となる。雌性生殖器官は,葉柄と似た軸が数回分枝し,先端は反転して全体で20個ほどの胚珠を生ずる。裂片が癒合すればイチョウ型の葉となることや生殖器官の類似から,イチョウの祖先とされてきたが,最近では胚珠が反転してつくことなどの相違から,イチョウとは無関係とされ,球果類との類縁も示唆されている。

執筆者:

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

関連語 イチョウ

世界大百科事典(旧版)内のトリコピチスの言及

【イチョウ】より

… 1896年,平瀬作五郎が種子植物として,はじめてイチョウの精子を発見したのは植物学史上有名である。イチョウ類の祖型は古生代末に出現したトリコピチスTrichopitysといわれる。これは二叉分枝して1本の葉脈をもった細い線形の葉と,羽状に分枝し木の枝の先端に1個の胚珠をつける大胞子葉が対をなして生えていた。…

※「トリコピチス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

ノーベルがスウェーデンアカデミーに寄付した遺産を基金とする世界的な賞。1901年以降行われ、毎年、物理学・化学・生理学および医学・文学・平和・経済学の6部門において、顕著な功績のあった人に授与される。...

ノーベル賞の用語解説を読む