《トロイラスとクリセーデ》(読み)とろいらすとくりせーで

世界大百科事典(旧版)内の《トロイラスとクリセーデ》の言及

【チョーサー】より

…《鳥の議会》(1374‐82ごろ執筆)は,従来の作品同様,伝統的文学形式によりながら,作者の主たる関心は現実の人間世界に移り,人間の多様な個性,思想が描かれている。《トロイラスとクリセーデ》(1385ごろ完成)は,ボッカッチョの《フィロストラート(恋の虜(とりこ))》を素材とした作品で,愛の熱情をめぐる歓喜と苦悩,愛における時間と永遠の主題を追求した,中世におけるロマンスの最高傑作の一つである。さらに,恋に殉じた女性たちの列伝《善女物語》(未完,1385‐86ごろ執筆)を経て,中世物語文学の集大成とも称すべき大作《カンタベリー物語》(1387?‐1400執筆)を書くに至り,中世ヨーロッパ文学における一つの巨大な記念碑を創造した。…

※「《トロイラスとクリセーデ》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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