世界大百科事典(旧版)内のドイッチュ,O.E.の言及
【シューベルト】より
…これに反し,よく歌う旋律,ウィーン風のリズム,豊かな音色と鮮やかな転調等によって特色づけられる彼の交響曲,室内楽曲,また即興曲や《楽興の時》の抒情的ピアノ作品は,たとえ彼がベートーベンを師と仰いだにせよ,明らかにロマン派(ロマン派音楽)の器楽の世界に直接つながるものである。 《シューベルト,生涯と創作の記録》《シューベルト,作品目録》を残したドイッチュOtto Erich Deutsch(1883‐1967)を名誉会長として,《シューベルト新全集》刊行のため,〈シューベルト協会〉が1963年カッセルに設立された。【谷村 晃】。…
【未完成交響曲】より
…シューベルトが1822年に着手し,最初の2楽章を完成し,以下を未完に放置した《交響曲第7番ロ短調》(D(ドイッチュによる作品整理番号)759)。66年ヘルベックJohann Herbeck(1831‐77)がウィーンで初演するまで完全に埋もれていた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」