世界大百科事典(旧版)内のドゥストゥールの言及
【シャリーア】より
…【中村 広治郎】 シャリーア体系化後の新しい事態に対処するため,世俗法(カーヌーン)が定められ,またアーダもシャリーアを補完する慣習法として広く用いられた。19世紀以降,民法・刑法などヨーロッパの法体系が強い影響力をもって適用され,またヨーロッパにならった基本法としての憲法(ドゥストゥールdustūr)が制定されたりするようになると,シャリーアの絶対性・完結性の理念はいたく傷つけられた。現代においてシャリーアの実施への要求が,あらためて尖鋭な政治的争点とされる局面もみられるようになっている。…
※「ドゥストゥール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」