世界大百科事典(旧版)内の《ドゥービンの生活》の言及
【マラマッド】より
…61年に長編《新しい生活》,63年に短編集《白痴が先》が出たあと,66年の長編《修理屋》は帝政ロシアで起こった現実の事件を素材に,無実の罪で捕らえられたユダヤ青年が長期の投獄に耐え,無罪をかちとる過程を描いた力作である。近作《ドゥービンの生活》(1979)は,耐える生活と奔放に生きたい願望との間に揺れ動く伝記作者を主人公にした長編で,私小説的な要素にも富む。ほかに長編《フィデルマンの絵》(1969),《借家人》(1971),短編集《レンブラントの帽子》(1973)がある。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」