世界大百科事典(旧版)内のド・ノアイユ夫妻の言及
【黄金時代】より
…1930年製作のフランス映画。《アンダルシアの犬》(1929)とともにダリとブニュエルが共同でつくった画期的なアバンギャルド映画とみなされている作品で,クレジットタイトルにもダリの名はあるものの,実は〈ダリぬきのブニュエル映画〉である。フランスのもっとも初期のトーキーの1本。後年ブニュエルがJ.ケッセル原作,カトリーヌ・ドヌーブ主演で撮った《昼顔》(1967)を予告する,脈絡のないシーンをつなぐ愛と官能の鈴の音,映画史上初めて使われた内面の声(モノローグ),画面をつんざく男と女の愛の叫びなど,〈もっとも斬新な耳の映画〉(エリュアール)と評価された。…
※「ド・ノアイユ夫妻」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」