世界大百科事典(旧版)内のドラマティコの言及
【ソプラノ】より
…バロックのオペラ・セリアにあっては女声よりも力強さと音量が勝る等の理由から,カストラートが君臨していたが,オペラ・ブッファの発展とともに女声が一般的となる。そして役柄,声質,唱法に応じてコロラトゥーラcoloratura(主役級が華麗な高音域の旋律を技巧をこらして歌うもの),リリコlirico(抒情的な声で可憐な娘役),ドラマティコdramatico(力強く劇的な性格表現),スブレットsoubrette(艶のある声で気転の利く侍女役)などに分類されるようになる。さらにドニゼッティ,ベリーニなどのイタリア・ロマン派オペラ独得の唱法,ベル・カントは,プリマ・ドンナたるソプラノの声の美しさと技巧を極限にまでおし進めた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」