世界大百科事典(旧版)内のドレブリャニンの言及
【キエフ・ロシア】より
…とくに楕円の一方の中心ともいうべきノブゴロドの自立性は強く,歴代キエフ大公はこの地に拠った一族の長子の反抗・離反にしばしば手を焼いた。ドレブリャニン,セーベル,ラジミチなどの諸族も完全に服属したわけではなく,キエフ大公の政治力は土着スラブ諸族に対しても容易に浸透できなかった。そのために,大公の権力は10世紀を通じて,何よりもまず大規模な軍事遠征の組織者,統率者として立ち現れるほかなく,そのことを通じて初めて大公権による統治力の強化が可能となった。…
※「ドレブリャニン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」