《ドン・キホーテとサンチョの生涯》(読み)どんきほーてとさんちょのしょうがい

世界大百科事典(旧版)内の《ドン・キホーテとサンチョの生涯》の言及

【ウナムノ】より

…初めスペンサー流の科学万能主義から出発したが,97年の宗教的な危機の体験,翌年の米西戦争の敗北などを機会に,彼の思想は宗教的苦悩に満ちた実存的なそれへの傾斜を深めていく。1905年に発表した《ドン・キホーテとサンチョの生涯》では,狂気の遍歴の騎士のうちに不滅を求める人間存在の悲劇的運命を投影し,さらに彼の名を世界的なものにした《生の悲劇的感情》(1913)において,〈肉と骨を備えた〉具体的個たる人間の,理性と感情,論理と実存の永遠の葛藤を描いた。独裁者プリモ・デ・リベラの圧政に反対して24年に追放され,後フランスに亡命した6年間以外は終生サラマンカにとどまり,哲学的エッセーのみならず,詩や小説(代表作は1914年の《霧》)や戯曲など多方面にその才能を発揮した。…

※「《ドン・キホーテとサンチョの生涯》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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