世界大百科事典(旧版)内の《ドン・キホーテをめぐる省察》の言及
【オルテガ・イ・ガセット】より
…マドリード大学卒業後ドイツに渡り,H.コーエンなど新カント学派のもとで哲学研究の仕上げをし,帰国後の1910年,マドリード大学の形而上学教授となる。彼がその哲学的立場を初めて明確にした《ドン・キホーテをめぐる省察》(1914)では,ドイツ観念論から早くも脱し,〈私は私と私の環境である〉という有名な命題を発見する。これはユクスキュルが生物学(動物生理学)の領域で行った〈環境〉概念の新たな構築を,哲学の領域で企てたものと言える。…
※「《ドン・キホーテをめぐる省察》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」