世界大百科事典(旧版)内のナバテア文字の言及
【アラビア語】より
…北アラビア語の最も古い碑文は4世紀にさかのぼる。6世紀のものとみられるシリア語・ギリシア語・アラビア語文書(アレッポ南東部ザバド出土,512年または513年),ヒーラのヒンド教会文書(560年),ギリシア語・アラビア語文書(ダマスクス南部ハッラーン出土,568年)などは,いずれもキリスト教徒の教会生活に関するものであり,それらはアラビア文字が,おそらくイラクのキリスト教宣教師によってナバテア文字を参考にして考案されたものであることをうかがわせる。それまでアラブ各部族にはそれぞれの方言が発達したようであるが,文字が考案され,伝播するにつれて,部族を超えた統一的文学語形成への道が開かれたと推定される。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」