世界大百科事典(旧版)内のナーンディーの言及
【インド演劇】より
…以上の5要素と5段階を基礎として,(1)発端,(2)進展,(3)拡大,(4)停頓,(5)終結の5連結も設けられているが,一つの劇において,このすべてが必須とは限らない。
[筋の運び]
現存のサンスクリット劇では,最初に神をたたえるナーンディー(式詞)が唱えられ,ついでプラスターバナー(プロローグ)が演ぜられる。ここでは座頭(ざがしら)と女優との対話によって,まさに上演されようとする劇の作者および題名が紹介され,さらに内容にも触れて観客の観賞を願うのであるが,このプロローグと第1幕との接続に作者は技巧をこらした。…
※「ナーンディー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」