世界大百科事典(旧版)内のニコル,C.J.H.の言及
【発疹チフス】より
…古くから世界各地で流行を繰り返し,日本でも法定伝染病の一つに指定されている。長い間,腸チフスとの異同は不明であったが,1909年,ニコルCharles J.H.Nicolle(1866‐1936)は,病原体がシラミによって媒介されることを証明し,さらに16年にダ・ロシャ・リーマHenrique da Rocha‐Lima(1879‐1956)が病原体のリケッチアを分離,同定して,本態が明らかになった。 感染は皮膚の傷口を通して起こる経皮感染で,患者から吸血したシラミの腸管内で増殖したリケッチアが糞とともに排出され,それがヒトの皮膚につき,吸血刺口を搔いた傷口から糞とともに体内に侵入することによって感染する。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」