世界大百科事典(旧版)内のニッカーボッカー規則の言及
【野球】より
…また,アメリカで生まれたといわれる遊びの中にも,ワナキャットone old catなど,野球の要素を含んだものがあり,結局,これらのボールとバットとベースを用いるゲームが集約され,19世紀前半にベースボールが成立したというのが現在の定説になっている。 初めは人数もまちまちでルールも単純だったが,1839年のA.ダブルデーを経て,45年カートライトAlexander Cartwrightにより,ニューヨークに最初の野球チーム〈ニッカーボッカー野球協会〉が編成され,同時に15条からなる〈ニッカーボッカー規則〉が定められた。その規則のおもなものは,(1)塁間は本塁から二塁,一塁から三塁までがそれぞれ42歩(正方形のフィールド),(2)21点を記録して勝負が決まる,(3)投手は下から投げる,(4)3人アウトで攻守交代,(5)判定はすべて審判が行い,アピールは許されないなどで,この規則によって今日の野球への第一歩がふみ出された。…
※「ニッカーボッカー規則」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」