世界大百科事典(旧版)内のニュルンベルク綱領の言及
【人体実験】より
…人体実験は,被験者の生命,身体,精神,人権に対する重大な損傷,侵害をもたらす危険があるので,その実施にあたっては厳重な注意と慎重な計画が不可欠である。そこで,ニュルンベルク裁判において人体実験を行った医師ら関係者を裁くため,1947年人体実験において守られるべき基本的原則が〈ニュルンベルク綱領〉として定められている。綱領では,実験担当者の資格や緊急の場合に対する準備など遵守事項を定めているが,最も本質的な原則は,被験者の自発的同意とそのための十分なる情報提供である。…
※「ニュルンベルク綱領」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」