世界大百科事典(旧版)内のネオ・バロック・オルガンの言及
【オルガン】より
…ドイツでは全般に衰退がいちじるしく,オルガンで名人芸を披露したリスト,メンデルスゾーン以外は目だった活躍がみられない。 20世紀初頭,古楽復興の動きの中で,バロック・オルガンの再興をめざす〈ドイツ・オルガン運動〉がシュワイツァーらのよびかけで起こり,これがヨーロッパ中に波及し,この理念によるネオ・バロック・オルガンの製作が始まった。第2次世界大戦後も,このタイプのオルガンが楽器製作の主流をなすが,1970年代から,この運動のひき起こした弊害も指摘され始め,現代の科学技術を取り入れた折衷的なネオ・バロック・オルガンの根本的見直しを主張する動きもみられる。…
※「ネオ・バロック・オルガン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」