世界大百科事典(旧版)内ののたあへ鱠の言及
【ぬた(饅)】より
…江戸時代には〈ぬたなます〉〈ぬたあえ〉と呼び,《料理網目調味抄》(1730)は〈饅膾(ぬたなます)は酒の糟(かす),酢,芥子(からし)を以てあゆるを云也〉といっている。また,より古く室町末期ごろの成立とされる《大草家料理書》には〈のたあへ鱠(なます)〉という料理があり,それは酒かすにダイズ粉などを合わせ,酢を加えてすりのばしたもので魚をあえるとしている。〈のた〉〈ぬた〉はともに酒かすに酢を加えることを基本としており,そのどろどろの状態が〈ぬた〉〈のた〉と発音される沼田の泥に似ているための名と考えられる。…
※「のたあへ鱠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」