世界大百科事典(旧版)内ののろい人形の言及
【のろい(呪)】より
…のろいのしかたにはいろいろあったようであるが,古代から現代まで人々にもっとも好まれた方法は,相手に見たてた人形(にんぎよう)(形代(かたしろ))や相手の所持品,髪や爪など身体の一部を責めるというものであった。近世には著名な寺社に特別な衣装をつけて〈丑の時参り〉をすれば,その神仏がのろいの願いを聞き届けてくれるという信仰が広く流布したが,この丑の時参りにものろい人形が用いられた。平安時代以降には調伏法を伝える密教系の僧や呪禁(じゆごん)・陰陽道系の宗教者たちに依頼してのろってもらう方法も社会の各層に浸透した。…
※「のろい人形」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」