世界大百科事典(旧版)内のハイブリッドコーンの言及
【トウモロコシ(玉蜀黍)】より
… トウモロコシは,多くの品種と品種群を分化させているが,基本的には他の個体の花粉によって受精する他家受粉植物で,とくに異なる品種間で交雑してできた雑種の1代目は,その両親の形質よりも優れた形質を示す〈雑種強勢〉と呼ばれる性質を示すことがある。これを利用して作られた品種をハイブリッドコーン(一代雑種トウモロコシ)と呼び,現在の栽培品種の中心となっている。馬歯種と硬粒種とを掛け合わせたものなど,品種群(変種)間の交雑によって優れたハイブリッドが得られている。…
【品種改良】より
…この方法には集団選抜法,一代雑種育種法,循環選抜法,合成品種育種法などが含まれる。アメリカのトウモロコシ生産を飛躍的に向上させたハイブリッド・コーンは,この方法によって育成されたものである。最近ではハイブリッド・ライスのように,自殖性作物のイネ,コムギその他について,雄性不稔などを援用した利用が注目されている。…
※「ハイブリッドコーン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」