ハウプトシューレ(読み)はうぷとしゅーれ

世界大百科事典(旧版)内のハウプトシューレの言及

【ギムナジウム】より

…これによってギムナジウムは一般のラテン語学校と区別され,特権的な地位を占めるようになり,さらに19世紀を通じて古典的教養を中心とした人文主義的色彩の強いエリート養成の中等教育機関として整備されていった。第2次大戦後,単線型の統一的学校制度を採用した東ドイツとは対照的に,西ドイツにおいては,ワイマール時代以来の教育制度,すなわち共通の初等学校としてのグルントシューレGrundschule(4年)につづく中等教育機関としては,ハウプトシューレHauptschule(5年),レアルシューレRealschule(6年),ギムナジウム(9年)という3分岐の複線型制度を踏襲した。1960年代以降,これら3類型を統合するゲザムトシューレGesamtschule(イギリスのコンプリヘンシブ・スクールをモデルにした総合制中等学校)も実験的に試行され,一部実施されてきているが,なお上記の伝統的制度が大勢を占めている。…

【フォルクスシューレ】より

…すなわち,4年制の共通の基礎学校のうえに,4年制の国民学校高等科Volksschuloberstufe,5・6年制のミッテルシューレMittelschuleないしレアルシューレRealschule,9年制のギムナジウムの三つが分立するという制度である。1964年の教育制度の統一に関するハンブルク協定により,国民学校高等科が5年制の基幹学校(ハウプトシューレHauptschule)へと拡充され,6年制のレアルシューレや9年制のギムナジウムとならんで明確に中等教育機関として位置づけられるに及んで,フォルクスシューレという名称は正規には使用されなくなったが,しかしなお巷間では基礎学校と基幹学校を合わせた9年間の普通義務教育学校に対する俗称として,用いられている。また,90年の東西ドイツ統一後は,旧東ドイツの各州でも旧西ドイツ型の制度が適用されつつある。…

※「ハウプトシューレ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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