世界大百科事典(旧版)内のはさみの言及
【採炭】より
…したがって,その採掘の方法も似かよったものになる。しかし,炭層の厚さや傾斜,断層などのじょう乱の程度,〈はさみ〉(中硬(なかぼた)などともいわれる炭層中の岩石の薄層)や炭質の変化,地圧の大きさや上下岩盤の強度,ガス湧出の有無や自然発火のしやすさなど,いろいろな要因がからみ合うので,どのような採掘法を適用すべきかについては,十分な検討が必要であり,改善も行われなくてはならない。 採炭法は長壁式採炭法と炭柱式採炭法に大別できる。…
【石炭】より
…1枚の炭層の中に,堆積の途中で小規模の土砂流入があり,それが薄い岩石層となって介在している場合も多い。これを〈はさみ〉という。炭層を採掘するときは,このはさみもいっしょに掘り取られることになる。…
【炭層】より
…炭層を含む地質学的に一連の地層は夾炭層といい,その中にふつう数枚の炭層が含まれている。炭層はしばしば薄い岩層を含んでいるが,これを夾み(はさみ)といっている。したがって石炭の部分は炭層の全厚よりも少ないのが普通であり,炭層全厚を山丈(やまたけ),その中の石炭部分の総厚を炭丈(すみたけ)という。…
※「はさみ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」