《ハシーシュと精神病》(読み)はしーしゅとせいしんびょう

世界大百科事典(旧版)内の《ハシーシュと精神病》の言及

【向精神薬】より

…他方,1943年のLSD‐25発見がきわめて微量で精神状態を激変させることを明らかにしたので,精神病も実は類似の毒素が体内で発生すると起きるのではないかという推論が有力になり,精神病の成因や化学療法をめぐって精神化学と精神薬理学が急速に発展することになった。現代精神医学の父と呼ばれるE.クレペリンも実は1892年に薬物が精神作業に及ぼす影響を研究していたし,モロー・ド・ツールJ.J.Moreau de Tours(1804‐84)は大麻による精神異常を観察して《ハシーシュと精神病》(1845)という400ページの本を書いていた。ド・クインシーの《アヘン常用者の告白》(1822)やボードレールの《人工楽園》(1860)もあるが,これらは薬の効果を詳しく観察したにとどまり,作用のしくみを解明できなかったので,向精神薬が科学的に研究されはじめたのは1952年の精神薬理学スタートの年とすべきであろう。…

【精神薬理学】より

…T.ド・クインシーの《アヘン常用者の告白》(1821)やC.P.ボードレールの《人工楽園》(1860)はそれらの影響を述べた文学作品である。フランスのモロー・ド・トゥールJ.J.Moreau de Tours(1804‐84)が《ハシーシュと精神病》(1845)を著して大麻の精神作用を検討したが,これが向精神薬を科学的に扱った最初である。ドイツのE.クレペリンは1883年に薬で精神病を起こそうと考え,9年後に薬物の心理的影響を観察した論文を発表した。…

※「《ハシーシュと精神病》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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