世界大百科事典(旧版)内のハスタの言及
【インド舞踊】より
…ヌリッタに対応する音楽は,スバラsvara(ソルミ唱法)か,または意味のないシラブルが歌われ,ターラの規則に従っている。アビナヤは歌詞に対応する気分や物語などをハスタhastaという手指で作るさまざまな形と,表情(特に顔の表情)で表現し,目,眉,唇などは独立して動かす。芸術舞踊と民俗舞踊との区別の一つは,アビナヤを持つかどうかだと言われるほど,芸術舞踊の重要な要素である。…
【甲冑】より
… ローマ人はギリシアの甲冑を踏襲することから出発したが,軍制の著しい整備と,大帝国版図内諸民族の習俗や技術の採用によって甲冑にも発達が見られた。共和政期には軍団正規兵の武器として槍(ピルム)が一般化したが,構造が強化されたため貫徹力は古い型の槍(ハスタ)に比べてはるかに大きい。これはもっぱら投げるための武器で,その後近接戦で初めて剣を用いたのである。…
【度量衡】より
…ただし長年月の間には取違えも生じた模様で,イタリアのブラッチオbraccio,オランダのエルelなどは,本来の腕の長さとも,その2倍または4倍とも解されて,混乱をひきおこした。そのほか,古代インドの〈度〉の一つであるハスタhastaも,腕の長さに由来し,その実長は約50cmと解されている。 〈度〉のもう一つの重要な系列として〈足のかかとからつま先までの長さ〉に関するものがあげられる。…
※「ハスタ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」