ハスラー,H.L.(読み)はすらー

世界大百科事典(旧版)内のハスラー,H.L.の言及

【ドイツ音楽】より

…器楽の面ではシュリックArnolt Schlick(1460以前‐1521以後)や前述のホーフハイマーらがドイツのオルガン音楽に道を開き,またユーデンキュニヒHans Judenkünig(1450ころ‐1526),ノイジードラーHans Neusidler(1510以前‐63)らがリュート音楽を発展させた。ルネサンス末期にはハスラーHans Leo Hassler(1564‐1612),プレトリウスMichael Praetorius(1571‐1621)らによって,新しくベネチアの複合唱様式の音楽がドイツに導入された。ルネサンス時代には,ドイツ音楽はフランドルの高度の多声技法とイタリアの輝かしい音響効果の世界から多くのものを学び取った。…

【ベネチア楽派】より

… 大聖堂ではまた,オルガンのトッカータやリチェルカーレ,合奏曲のソナタやカンツォーナなどが開拓され,バロック時代の器楽発展の一つの礎が築かれた。 1600年前後のベネチア楽派の様式は,ドイツの音楽家プレトリウスHieronymus Praetorius(1560‐1629),A.ガブリエリの弟子ハスラーHans Leo Hassler(1564‐1612),シュッツらによってドイツにも広められた。 ベネチア楽派の呼称は,ときに,17世紀のベネチア・オペラの代表的な作曲家たち(カバリFrancesco Cavalli(1602‐76),チェスティAntonio Cesti(1623‐69)ら),18世紀前半のコンチェルトの代表的な作曲家たち(アルビノーニB.マルチェロビバルディら)に対して用いられることもある。…

【ルネサンス音楽】より

…マドリガーレはマレンツィオ,ジェズアルド,モンテベルディらの手によって最盛期を迎える一方,ビラネッラ,カンツォネッタ,バレットなどのより軽快な世俗歌曲も人気を集めた。ドイツではラッススらの手で国際的様式が導入され,一方プロテスタント音楽の勃興により独特の様式が開拓され,ゼンフルLudwig Senfl(1486ころ‐1542ころ),ハスラーHans Leo Hassler(1564‐1612),プレトリウスMichael Praetorius(1571‐1621)らが活躍した。スペインではモラーレスCristóbal de Morales(1500ころ‐53)やビクトリアによって個性ある国民様式が確立し,器楽の分野ではビウェーラ音楽が人気を集めた。…

※「ハスラー,H.L.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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