世界大百科事典(旧版)内のハッチンズ,Eの言及
【相互作用】より
… このような見方をさらに社会的な文脈において発展させると,認知活動は基本的には個人が他人と相互作用する中で発現すると考えられ,そのような枠組みで捉えられた認知活動を社会的分散型認知と呼ぶ。認知人類学者ハッチンズE.Hutchinsは,大型船の航行チームの協調作業を分析し,船の位置測定という認知タスクがメンバー間でさまざまな形で表現され,変換されて遂行されるさまを記述している。認知行為が人と人の間,人と道具の間に分散されることによって,その中途段階でのエラーが検出されやすくなったり,新しく入ったメンバーに学習の機会が提供されたりすることが知られている。…
※「ハッチンズ,E」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」