世界大百科事典(旧版)内のハビリス・タイプの言及
【猿人】より
…言いかえれば,その点を除いては上にあげた猿人(特にきゃしゃな猿人)との類似が強く,そのため(R.リーキーとの共同研究者の中にすら),このハビリス人の化石をホモ属(ヒト属)ではなく,アウストラロピテクス属のものと見なす学者がいる。いずれにしても,ハビリス人は原人よりも,猿人に関する論議の中で取り上げられることが多く,よくハビリス・タイプ,ないしはハビリスhabilisの頭文字にちなんでhタイプと呼ばれる。
【身体的特徴】
頭部には一見,人類というよりも類人猿のチンパンジーやゴリラに似た感じがあって,口部(あご)ががんじょうで前に突き出し,相対的に鼻部は後退し,また,脳頭部は小さかった。…
※「ハビリス・タイプ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」