ハンマークラビーア(読み)はんまーくらびーあ

世界大百科事典(旧版)内のハンマークラビーアの言及

【ピアノ】より

…またハープシコードが爪状のプレクトラムで弦をかき鳴らす撥弦楽器であるのに対して,ピアノはハンマーで弦を打つ打弦楽器である。ハープシコードと区別するために,18世紀後半から19世紀初頭のドイツでは,ピアノをとくにハンマークラビーアHammerklavierとも呼んだ。ハープシコードではストップの操作によって音量が階段状に変化した(テラス状強弱法)のに対して,ピアノは打鍵の強さによって音量を急激にも漸次的にも自由に変えることができる。…

【ベートーベン】より

…いつ頃から完全に耳が聴こえなくなったか明らかではないが,24年5月7日の《第9交響曲》初演時のエピソードによれば,曲が終わったときの聴衆の歓声と大喝采の拍手にさえ気がつかなかったという。 1817年にスランプを抜け出した彼は変ロ長調の《ピアノ・ソナタ(ハンマークラビーア)》作品106(1818)で孤高期のスタイルを打ち立てていく。20‐22年の間に最後の三大ピアノ・ソナタ(作品109,110,111)を,23年には《ディアベリ変奏曲》作品120をも完成させピアノ音楽の金字塔を築き上げている。…

※「ハンマークラビーア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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