世界大百科事典(旧版)内のハーシェル,W.の言及
【指紋】より
…彼はこの内容をイギリス本国の科学雑誌《Nature》に投稿し,それは80年の10月28日号に掲載された。これがきっかけとなって1月遅れの11月25日号の同誌に指紋研究を発表したのが,もう一人のパイオニア,ハーシェルWilliam Hershel(1833‐1917)である。彼は1858年インドのベンガル地方で民政事務を担当していたとき,恩給受給者に指紋を押させて個人識別を行い,二重払いの防止に成功し,77年には指紋の個人識別上の重要性について,本国政府に進言もしていたのである。…
※「ハーシェル,W.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」