世界大百科事典(旧版)内のハーッスの言及
【食客】より
…サハーバの一部は地方で総督や軍司令官となったが,大部分は高級官僚およびカリフの相談相手で,同じく円城内に住んで機密の任務にあずかったマワーリーとともに,カリフのとくに信頼する腹心であった。サハーバは第5代のハールーン・アッラシード(在位786‐809)以後,ハーッスkhāṣṣ(寵臣)とよばれた。このころカリフの厨房は特別厨房と一般厨房とに分けられ,カリフ,その一族,ナディームnadīm,臨時の客人だけが前者から食膳を供された。…
※「ハーッス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」