世界大百科事典(旧版)内のバイヨ,M.の言及
【パンゼラ】より
…パリ音楽院に学び,1919年オペラ・コミック劇場における《ウェルテル》のアルベール役でデビュー。しかし,《ペレアスとメリザンド》のゴロー役など例外はあるにせよ,彼の本領が発揮されたのはむしろ歌曲においてであり,とくにフォーレ,ドビュッシー,デュパルクらのフランス歌曲の優れた解釈者として,フランスはもとより国際的に高い評価を得,夫人で名伴奏者のバイヨMagdeleine Baillotとともに世界各地で演奏会を催し,賛辞を受けた。フォーレ晩年の名歌曲集《まぼろしの水平線》は,パンゼラに献呈され,22年彼によって初演されている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」