バハー・アッディーン・ナクシュバンド(読み)ばはーあっでぃーんなくしゅばんど

世界大百科事典(旧版)内のバハー・アッディーン・ナクシュバンドの言及

【ナクシュバンディー教団】より

…アブド・アルハーリク・グジュドゥワーニー‘Abd al‐Khāliq Ghujduwānī(?‐1179∥80。1220没ともいう)を創設者として12世紀後半以来ブハラを中心に活動を続け,一般にはホジャ派として知られていたが,14世紀にバハー・アッディーン・ナクシュバンドBahā’ al‐Dīn Naqshband(1317‐89)が出現すると,彼の名にちなんでナクシュバンディー教団と呼ばれるにいたった。教義・修行方法は厳格なスンナ主義,シャリーア主義を貫き,黙誦による心のジクルによって神との合一を目指し,他の諸教団にみられるサマー(音曲などを聞きつつ陶酔境に入る修行方法),遊行,独居といった修行方法を禁じ,あくまで民衆と交わりつつ心の内面を鍛練して高い宗教的境地に達することを目指した。…

【ブハラ】より

…16世紀以降ウズベク遊牧民の侵入と定着化との結果,マー・ワラー・アンナフルではトルコ化が進展したが,ブハラでは1920年代に至るまでイラン系のタジク語がトルコ系のウズベク語に対して優位を占め続けた。また,近郊にあるナクシュバンディー教団のバハー・アッディーン・ナクシュバンドの聖廟は中央アジア各地から多数の巡礼者を集め,ブハラは中央アジアにおける神秘主義の中心地としても知られた。18世紀末以後中央アジアとロシアとの商業関係が深まるなかでブハラは中央アジア有数の商業都市に成長し,20世紀初頭の都市人口は7万を超えた。…

※「バハー・アッディーン・ナクシュバンド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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