世界大百科事典(旧版)内のバブーフ,G.の言及
【バブーフ】より
…フランス革命の末期に,一種の共産主義思想を抱いて政府転覆事件を起こした革命家,思想家。古代ローマの改革者グラックス兄弟の名をとって,みずからグラックス・バブーフと名のった。北フランスの小都市で貧しい徴税役人の家に生まれ,父親から読み書きを教えられただけで正規の教育を受けなかったバブーフは,17歳ころから領主の所領管理人のもとで徒弟として働き,やがて故郷に近いロアという町でみずからも領主の土地台帳管理人として自立し,その間の経験から土地問題をはじめとする社会問題に目を開かれた。…
【松波勘十郎】より
…またその異常な最期も注目される。ちなみにフランスでの同種の人々はfeudiste(封建法家),commissaire de terriers(土地台帳監督)と呼ばれ,共産主義思想の先駆で1797年処刑されたグラックス・バブーフはその最後の一人であった。宝永水府大平記【林 基】。…
※「バブーフ,G.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」