世界大百科事典(旧版)内のバルデス,J.deの言及
【バルデス・レアル】より
…スペインの画家。スペイン・バロック絵画において残酷なまでのレアリスムを代表する。セビリャに生まれ同市で没。ポルトガル人の銀細工師を父にもち,母方の姓を名のる。1660年ムリーリョとアカデミーを創設したが,性格,作品ともに両者は対照をなす。美よりも表現性を尊び,スペイン派に流れる〈勇猛な血脈〉を代表する一人。ルーベンスの影響を見せる《アッシジ城門前でのイスラム軍の敗北》(1653‐54)等で,迅速なタッチ,優れた色彩感覚そして表現主義的な傾向によってゴヤの絵画に先駆する。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」