世界大百科事典(旧版)内のバルトリヌス,E.の言及
【結晶光学】より
…結晶内における光の伝わる状態,あるいは結晶の表面からの反射光の状態などを研究する光学の一部門。 1669年,デンマークの物理学者バルトリヌスE.Bartholinus(1625‐98)は,細い1本の光線を氷晶石の結晶に入れると,屈折光線が二つに分かれること(複屈折)を見いだした。次いでオランダのC.ホイヘンスは,二つに分かれたこれらの光の振動方向が,かたよっていること(偏光)を見いだした。…
【複屈折】より
…方解石を通してものを見ると二重に見えるが,これは複屈折のためである。1669年E.バルトリヌスがこの現象の存在を公表し,彼自身を含めC.ホイヘンス,ニュートンらがその解明を試みたが,最終的にはA.J.フレネルが光を横波と考えればすべてがうまく説明できることを示した。 光に対して異方的な媒質中で波として同じ進行方向の光でも,その偏光の向き,すなわち光の電場の方向によって位相速度とエネルギーの伝わる方向とが異なる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」