世界大百科事典(旧版)内のバロンス,K.の言及
【バルト神話】より
…それに対しリトアニアでは,神話的歌謡は十指に満たない数しか採集されておらず,一説によれば,それらはラトビアからの転入ではなかったかともいわれている。ラトビアの歌謡は19世紀後半から20世紀初頭にかけてラトビアの民俗学者バロンスKrišjānis Barons(1835‐1923)によって精力的に採集され,その数は基本歌謡数3万5789,変種18万に及び,《ラトビア歌謡集Latvju dainas》6巻(1894‐1915)として結実,バルト神話の根本資料となっている。それらの歌謡のなかで神話的歌謡がどれほどを占めるかつまびらかではないが,たとえば〈月の神〉に関連する歌謡は約900に及ぶ。…
※「バロンス,K.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」