世界大百科事典(旧版)内のバン・デ・フルスト,H.C.の言及
【オールト】より
…さらに銀河系の模型としての円盤形の回転する恒星系の力学を研究して,銀河面に垂直な星の分布や運動の観測と関係づけるかたわら,銀河面内の星間吸収分布を求めた。この銀河回転と星間物質の研究は,やがて星間物質の発する電波放射から回転則を求めることを着想させ,弟子のバン・デ・フルストH.C.van de Hulstによって中性水素の出す波長21cmの電波放射観測の可能性が指摘されるに至った。彼らのライデン大学チームが観測に成功したのは1951年で,これにより銀河系の渦構造がいっそう明らかになった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」