世界大百科事典(旧版)内のバーグソン,A.の言及
【計画経済】より
…統計資料を検討すれば両システムの実績は明らかになるのではないか。こうした問題意識から出発したアメリカのバーグソンAbram Bergson(1914‐ )は,統計データを駆使して,社会主義は資本主義より著しく非効率であるという命題を提出した。この明確な主張も,彼の用いた分析上の諸前提の妥当性に関して多くの批判が集中しており,説得力を失う危険にさらされていた。…
【社会的厚生】より
…しかし分配の公正に関する価値判断そのものは経済学が定めうるものではないとしても,社会において関心の対象とされる価値判断が資源配分に対していかなる帰結を生むかを調べることは,依然として〈科学的〉研究の興味ある課題である。バーグソンAbram Bergson(1914‐ )およびP.A.サミュエルソンにより提唱された社会的厚生関数social welfare functionは,このような研究プログラムを形式化した道具概念として導入されたものである。これは各個人への厚生分配の態様に応じて社会的厚生水準を指定する実数値関数であって,その対応規則のうちに分配に関する価値判断が結晶化されているものとされる。…
※「バーグソン,A.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」