世界大百科事典(旧版)内のバーナブルポイズンの言及
【原子炉】より
…この吸収材は運転とともに中性子を吸収して吸収材としての役目を失っていくが,それが核分裂生成物の蓄積による中性子吸収の増大とちょうど打ち消しあえば,制御棒の反応度負担がそれだけ小さくてすむからである。こうした吸収材をバーナブルポイズンという。
[機器設計]
原子炉施設を構成する容器,管,ポンプ,弁など,あるいはこれらの支持構造物の構成の設計は,技術的には通常のプロセスプラントの場合と変わるところがないが,その安全裕度は国の定めた技術基準に従って確保される。…
【原子炉材料】より
…原子炉は多くの機械や構造物から構成されていて,そこで使用されている材料の種類も多いが,そのなかに原子炉特有の機能を果たす役割をもった材料があり,これを原子炉材料という。原子炉の炉心で核燃料物質を含み,その核分裂によって熱を発生するのが燃料体であり,この燃料体から熱を受け取り炉心の外へ運び出すのが冷却材である。炉心には核分裂を制御するために中性子吸収能の大きな制御材を挿入し,軽水炉など熱中性子炉では核分裂によりつくられた中性子のエネルギーを下げるために減速材がおかれる。…
※「バーナブルポイズン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」