世界大百科事典(旧版)内のバーバー・サージャンの言及
【医者】より
…というのも大学を出た教養ある医者physicianは,当時はもっぱら手の技とみなされた外科医術と薬の販売にもかかわった製薬・調剤の仕事とを蔑視して,これらには手を染めず,自分の仕事を,病人を診察して処方箋を書く内科医業に限定したからである。それゆえ,この事情に応じて各都市には,外科医術を専門とする職人のギルドが生まれたが,通常は理髪師が,理髪外科医(バーバー・サージャンbarber‐surgeon)としてそれを兼業した。もっともパリにおけるように,理髪外科医のギルドの上に専門外科医のプロフェッション集団が形成される場合もあった。…
※「バーバー・サージャン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」